thanka幼稚園のだほくぶ
Childcare

わたしたちの教育 / 保育について

私達は、幸せな人生を歩んでいくための“人としての根っこ”を育みます。教育目標である「生活を自分でつくり、明日を創れる子」とは、変化する時代でも揺らぐことのない「自らの人生を 自らが決めていく力」を育むことを表しています。 そのために、私たちは “子どもたちが子どもたちらしく存在し、生き生きとした園生活”を送るために存在します。

遊びと生活が、人生の“根っこ”を育てる

子ども達は、毎日の何気ない出来事や、身のまわりの人との関わり、そして心を大きく揺さぶられるような体験を通し て、生きていくうえで本当に大切な力を、感覚的に少しずつ育んでいます。それは、知識だけではなく、人とつながり、 心を通わせ、自分らしく生きていくための土台となる力です。たとえば、友達と一緒に笑い転げるほど楽しい時間を過 ごしたり、意見がぶつかりあってしまったりする中で、喜びや悔しさ、相手の気持ちに気づく大切さを学んでいきます。

大人に優しく抱きしめられて安心したり、叱られて悔しさとともに涙を流したりする経験も、子ども達の心に深く刻ま れていくのです。そんな何気ない一つひとつの出来事が、目には見えにくいけれど確かな「心の力」となり、やがて他 人を思いやる気持ちや、自分の気持ちに正直に向き合う力につながっていくのです。また、自然の中で草の陰に隠れて いる小さな虫を見つけて、目を輝かせて観察したり、なかなかうまくできないことに悔し涙を流しながらも、何度も挑 戦しようとする姿には、大人では気づきにくい、子どもならではの純粋な好奇心と強い意志があふれています。

はじめて出会うものに心を動かされ、恐るおそるでも一歩踏み出してみる勇気。それは、子ども達が自分自身の世界を少しず つ広げ、未知のものに向かう力を育てている証です。毎日繰り返される当たり前のような日々の中にこそ、実はかけが えのない学びがぎゅっと詰まっていて、その積み重ねが子ども達の内側にしっかりと「生きる力」として根づいていく のです。このように、子ども達の成長は、決して急激に変化するものではなく日々の積み重ねなのです。小さな気づき や感情の動きを大切に受け止めながら関わっていくことで、彼らの心はゆっくりと、けれど確実に豊かに育っていきま す。そして、その一歩一歩が、未来を生き抜く力となり、たくましくしなやかに生きる土台となっていくのです。

心に寄り添い、瞬間を大切に

子どもと向き合う中で最も大切なことの一つは、表面に現れる言動だけで判断せず、その背後にある「感情の動き」に 丁寧に目を向けることです。子どもはまだ自分の気持ちをうまく言語化する力が育っていないことも多く、思いがけな い行動や態度の裏には、伝えきれない不安や寂しさ、混乱といった感情が隠れていることがあります。そうした繊細な 心の揺れに大人が気づき、否定することなく受け止めてあげることが、子どもにとっては何よりの安心につながります。 感情に丁寧に向き合う姿勢は、単に子どもを落ち着かせるためだけの手段ではありません。子どもにとってそれは、「自 分の気持ちは大切にしてもいいものだ」と感じられる、自己肯定感の土台を育てる大切なプロセスです。そしてそれを 支える大人もまた、子どもの感情に寄り添うことで自分自身の内面と向き合い、かつての自分の感情や記憶を思い出す ことがあります。そうして大人もまた、感情に対して敏感になり、人としての深みを増していくのです。

このようにして感情を通じたやりとりが重ねられていくと、子どもと大人の間には単なる指導や保護の関係を超えた、 相互理解と信頼に基づく深いつながりが生まれます。それはまさに、心と心が共鳴し合うような関係です。一方的に教 えるのではなく、互いの存在を尊重し合う関係性の中でこそ、子どもは健やかに育ち、大人もまた豊かに成長していく ことができるのです。

自分を知る、小さな冒険の毎日

自分の「好きなこと」を見つけて、それに夢中になって取り組む時間というのは、人生においてとても大切で、かけがえのないものです。 それは、誰かに褒められたいとか、周囲から評価されたいといった外側の理由ではなく、自分の内側から自然と湧き上がる「やってみたい」「もっと知りたい」「これが楽しい」といった気持ちに従う時間です。 そうした時間を大切にして過ごすことは、自分自身との信頼関係を築いていくための第一歩になります。

人は、自分が本当に好きなことや心が喜ぶことに集中して取り組むことで、自分の感情や欲求に正直になれます。 その正直さが、少しずつ「これが自分らしさなんだ」と実感できる感覚を育んでいきます。大きな夢や目標ではなくても、小さな「楽しい」「嬉しい」「面白い」と感じることを日々の中で積み重ねていくうちに、自分の存在そのものを少しずつ肯定できるようになり、安心感や自信にもつながっていくのです。 毎日が思い通りにいかなくてもうまくいかないことが続いても、自分の中に「これは自分にとって大切なことだ」と思える軸があることで、心はそう簡単には折れません。好きなことに夢中になる経験を積み重ねていくことは、自分の心の土台をしっかりと築いていく作業のようなものであり、目には見えなくても、確かに力強く自分を支えてくれるものになります。どんな状況にあっても、「このままの自分でいていいんだ」と思える感覚が生まれるのは、そうした日々の地道な積み重ねから生まれるものです。だからこそ、自分の「好き」や「楽しい」を大切にすること、自分の心の声に耳を傾けることは、生きていくうえでとても価値のある営みなのです。

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