私たち学校法人thankaは、2025年4月に創立48周年を迎えました。設立当時は子どもが増加していた昭和52年。初代理事長である(加藤裕希)は設計士を目指していた大学在学中に祖父がなくなり、家業として営んでいた建築業を廃業し、学校法人の設立にいたります。親族で教育関係者が多かったことも起因し、様々な援助を受け開園を迎えました。建物として後世に資産を残すのではなく、"人を世に残す"道に歩みを進めました。恐らく、初代理事長を突き動かしたのは、子ども時代から曾祖父が地元の市議会議員をつとめていたこともあり、"地域の成長"に対する使命感を持っていたのでしょう。
開園初期は街に新しい学校が増えている時代。当法人もその中で誕生し、昭和・平成の人口増加のバブルが終わり、そこから停滞する"失われた20年"を過ぎ、令和の時代に突入しました。多世代での交流や地域で子どもたちを見守ってきた社会は除々に解体され、女性が働くことも浸透してきました。その中で、こども達の過ごす環境も大きく様変わりをしました。多くの子が近所の幼稚園に就園し、地元の小学校にそのまま入学するという図式は代わり、認可保育所(認定こども園)の就園率があがり、そして、近年では待機児童も解消されつつあります。
そのような時代の変遷のなか、創設の時から変わらないこと、それは「教育(保育)を通し、明日がおもしろい社会をつくる」こと。それが私達の存在意義です。
超少子高齢化など、より過酷さを増す日本社会(地域社会)と対峙するからこそ、その使命をさらに感じています。「教育の魅力から仲間を増やし、希望ある社会をつくってくれる人財を世に送り出すこと」を私達が担うべきだと思っています。
そのために、既存の幼稚園・保育園事業だけでなく、「学び」という軸を基点に、わたし達は、障害福祉の分野などにも事業を展開しています。
こどもたち同様、わたしたちは私自身を誰よりも楽しみながら、教育という光を照らしていきたい。こどもたちの"成長したい"という意欲同様に、私たちも社会が求めていることを学び、何ができるかな?という好奇心という希望を胸に、成長していきたいと思っています。
学校法人thanka
理事長
加藤裕希